育児

ミルク育児のメリットは?2人目を完全ミルクで育ててみて分かったこと

赤ちゃんが産まれると、母乳で育てていくか、ミルクで育てていくか。
そんな選択を迫られるのはママの定めともいえるのではないでしょうか。

私の場合、1人目は母乳育児→混合(母乳&ミルク)、2人目はほぼミルクで育てました。

これまで母乳育児が当然と思っていた私でしたが、実際にミルク育児をしてみると、とても快適で、そして合理的な育児だと感じました。
なぜミルク育児に至ったのかという経緯も踏まえて、
私が感じるミルク育児のメリットと、母乳育児との比較から気づいたことについてお伝えしていきたいと思います。

母乳育児からミルク育児へ

「母乳で育てることは大事なことだ」というのは、1人目を妊娠した時から、なんとなく知識として知っていました。
実際、母乳で育てられると、病気にかかるリスクを減らすことができたり、
栄養素が多く含まれていたり、母子との関わりという点でのさまざまなメリットがあることがわかっています。

それに、日本では母乳育児が圧倒的に多い!

そんなこんなで、私自身も子どもを母乳で育てるということは疑いもしていなかったし、
ぜひ母乳で育てたい!と半分意気込んでいたように思います。

母乳育児の壁


ところが、母乳育児はめっちゃ難しかった…(個人差あります)
周りのママたち、ずいぶん簡単にやってのけているように感じたから、
私もみんなと同様、当たり前にできるだろうと考えていたのが甘かった…

赤ちゃんに飲ませる時の姿勢にせよ、量にせよ、タイミングにせよ、自分の食べるものにせよ、
いろいろと気を使う上に、おっぱいがすぐに固くなったり、白斑ができたり、
乳首が切れたりとトラブルまで訪れる。

やっぱり辛いのは、夜中の授乳。
頻回授乳が続いた日には、もう泣きたくなるくらい。

おまけに、授乳をするときの服なんかも気を使う。
授乳対応の服も当然売ってあるのは分かっているけれど、着たい服ではないというか…
公共で授乳をすることや、来客があったりする場合を考え、授乳ケープなんていうものも準備したほうがよさそうだったり、なんだか常に頭の中授乳のことでいっぱい、という感じ。

赤ちゃんとの授乳タイムは大切なのに、
なんだか「面倒くさい」と感じたり
「ちょっと憂鬱」と感じることがしばしばありました。

赤ちゃんのことを考えてミルク育児へ

私の場合、おっぱいの出があまり良くなく、赤ちゃんの体重の増加が思わしくなかったため、
母乳で足りない分をミルクで補うという混合スタイルをとることを病院で提案されました。

最初はなぜかしぶとく、なんとしても母乳で育てたい!と思う気持ちもありましたが、赤ちゃんのことを考え、
ミルク育児をとり入れて見ることに。
すると、これが結構快適だと思ったんです。
進めていくうちに、母乳をあげる割合が減り、気がついたら、完全ミルクへと移行していました。

ちなみに、1人目の経験を踏まえて、2人目に至っては、生後2ヶ月から完全ミルク育児に切り替えました。

母乳育児にこだわるより、睡眠の方が大事!

と断言して言えるほど、私の気持ちは当初からすっかり変化していました。

決心をさまたげる母乳神話

赤ちゃんのことを考えて、ミルク育児も導入することになった時、心からすんなり応じることができなかった自分がいました。
母乳で育てたかったというこだわり。
そのこだわりを捨ててしまうような気がしたし、なんか負けてしまったような敗北感というか劣等感とでもいうような。

きっとそれは、
「母乳育児=当たり前にすること」
「母乳育児=いい母親」
という概念というか風潮があって、ミルク育児をすることがなんか肩身が狭いという感覚になってしまう。

ミルク育児はそんなに悪いことではないのに。

それに親や親戚にも当然のように「おっぱい出る?」なんていう会話がまかり通って、
哺乳瓶でミルクをあげるなんていう会話の余地すらないくらいの空気感がつくられているから、仕方ない。

だから、母乳育児でつまづくと、なんだか極端な話、母親失格!みたいなイメージまで感じてしまう。

そういった母乳神話というか、母乳への執着というのが強く根付いているように思います。
ミルク育児を行うということ以上に、母乳神話がどれほど多くの母親を苦しめていることか…。

そういうわけで、私もどことなく、ミルク育児を取り入れることにどことなく後ろめたさを感じていたのです。

フランス人は母乳育児にこだわらない!

ところが、そんな私の気持ちがスッキリと解消し、ミルク育児でポジティブにやってみよう!と思えたのは、

「フランス人は母乳育児にこだわりがない」

ということを知った時でした。

母乳は1ヶ月くらいまであげて、その後はミルク育児に切り替える。
という母親も多いらしい。
平均すると4ヶ月までに母乳を終了しているという!
ミルク育児に対する抵抗もなく、必要とあれば、すんなりと移行するのだとか。
日本だと1歳〜1歳半まであげることが多いのに、その違いに驚き。

フランスでは女性の産後の職場復帰が日本よりも早いので、そのような結果になることも納得はできますが、
それにしても、母乳の終了の早さたるや!

※WHO(世界保健機構)では、2歳までは母乳を与えることを推奨されているので、早く切り上げることが必ずしもいいこととは限りません

しかも、
おっぱいの形が崩れるから、ミルク育児に早めに切り替える
すぐに仕事に復帰するため、母乳はやめる
自分が楽しく過ごしているということが大事。辛いと感じてまで続けることはない
などなど

自身のライフスタイルを優先させて方法を選択しているという様子。

驚きの常識を知れば知るほど、いかに、自分が固定概念に縛られていたかということに気づきました。

そしてフランスの育児事情から学ぶことは、

母親の気持ちが何より大事ということ。
育児をする上で、それが最も大事なこと。
母親がハッピーでいなければ、子どもや家族はハッピーではない。
母乳育児がストレスならば、ミルク育児でストレスフリーになろう。

そういうこと。

母乳へのこだわりどうこうの前に、母親の心理状態が健全であることの方が大事。

母乳育児はとても素晴らしいことだけど、
負担を感じてまで執着することに意味はないのだと思います。

それに、最近の粉ミルクや液体ミルクは、昔と違って、栄養価や栄養バランスが整っていて素晴らしい。
限りなく母乳に近づける研究が進んでいるため、おそらく年々改良されているでしょう。

ミルク育児で育っても母乳育児で育っても、何も違いなどわからない。
そんなこと話題にもならないものです。

固定概念を捨て、我が子と自分にとっていい方法はどれなのかを考えて選択するということが大事です。

ミルク育児はメリットが多かった!

ミルク育児のメリット

私は、2人目の出産の時は、固定概念を捨て、育児に向かいました。
母乳もあげましたが、難しい時はミルクをあげました。
幸い、ミルクも抵抗なく飲んでくれたので、自分のストレスを少しでも無くすため、生後2ヶ月からは完全ミルクに切り替えました。
それでも、母乳の時と同様、我が子にミルクを与える時は、大事なスキンシップの時間だと考えて過ごしました。

その甲斐あって、授乳にストレスを感じたり、面倒くさいと感じることはありませんでした。

また、ミルク育児をしてみると、母乳育児にはないメリットを多く感じました。

①手間がかからない
→搾乳したり、マッサージしたり、メンテナンスの手間の必要なし!
②飲んだ量がよくわかる
→母乳だとどのくらい飲んだかが、わかりにくいけど、ミルク育児は明確!
③授乳を旦那にお願いできる
→これが一番大きい!眠い時は交代して授乳していたし、究極は息子にお願いしたことも。
④授乳のことを考えて服を選ばなくていよい
→授乳することを考えて服を選ぶのが何気に面倒だった!ミルク育児はあまり関係ないから楽だった。
⑤授乳室を探さなくていよい
→公園で遊んでいても、ご飯を食べに行っても、余計なこと考える必要がない!

ざっとこれだけのメリットがありますが、細かくあげればもっと見つかりそうです。

つまりこれだけメリットがあるし、ミルク育児を行うことに対して引け目を感じるのはナンセンスだということ。

粉ミルクの種類も最近は豊富で、我が子にあう種類を見つけることも容易になってきました。
安心して母乳以外の選択肢を考えられる世の中になってきているということです。

母乳育児、ミルク育児を選択する以上に大切なこと


すでに母乳神話も過去のことで、最近は多様性に富んだ育児がしやすい環境にあるようにすら思います。
母乳育児には母乳育児の良さがあるし、ミルク育児にはそれなりの良さがある。
だからこそ、
「母乳育児」or「ミルク育児」
という選択ではなく、
「母親と子どもがどちらもハッピーな育児」
ということを追求して子育てをしていくべきと思います。

全ては固定概念に縛られることなく、さまざまな可能性を信じてこそです!
ママとして壁にぶち当たった時こそ、思い出して欲しいものです。

子育て、一緒に頑張っていきましょう!


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

-育児

© 2025 Mama & my Life Powered by AFFINGER5