母子同室というのは、
入院中、ママと赤ちゃんが一緒の部屋で過ごすことです。
できるだけ早い段階から行うことで、母乳の出が良くなったり、
赤ちゃんとの生活に慣れておくというメリットがあります。
母子同室にこだわった1人目の出産
私は初産を迎えるにあたり、病院探しの条件の一つは、産後の母子同室でした。
母子同室の良さというのを聞いたことがあったので、自分もぜひ実践したいと思っていたからです。
母子同室というのは、ある意味とても最高でした。
我が子の顔を常に見ていられるからです。
まだ実感もなく、半分不思議な気持ちとなんともいえない愛おしいさとで
どれほど見ていても飽きない赤ちゃん。
その赤ちゃんと四六時中過ごせるのは、とても幸せな時間でした。
ところが、ある意味では大変でもありました。
赤ちゃんが欲しがるだけ授乳をしなければならず、
それは、真夜中だろうが早朝だろうが全く関係なし。
ましてや、私は難産で、全身のダメージが酷く、
なおかつ貧血もあり体は悲鳴をあげていましたが、それに鞭を打つかのように休む暇のない授乳。
何が原因なのかはさておき、なかなか体が回復せず、
しんどい状況が続きました。
2人目で母子同室をやめた理由
退院して2ヶ月くらいは体が本調子にならず、苦戦していました。
お尻の痛みと、貧血が特に尾を引きました。
寝不足は慢性化していましたが、母親ならしょうがないことだと思っていたので、
その点は気にも止めていませんでした。
幸いにも私の場合はメンタル的なところに影響はなかったのですが、
体の不調が長引いた原因の大部分は、いうまでもなく
産後の休息が足りていなかったということが大きかったのです。
産後は、交通事故にあったのと同じくらい体がダメージを受けていると言われます。
そんな心や体を休ませることが回復への近道なのです。
休息=睡眠です。
また、我が子は、ぐっすり眠る赤ちゃんとは程遠く、
夜中に何度も泣いて起き、そのたびに授乳をしていた日々。
夜通し寝せるために、とても苦労しました。
そこで、新たに学んだネントレの知識として、
子どもにも睡眠を教えてることの大事さをその後知りました。
生後すぐスタートした方がいいとされるネントレにおいては。
赤ちゃんが泣いてもすぐに反応しない、
泣いたら授乳は必ずしも正しいとは限らない。
泣いたら授乳をしなさい、と教えられ習慣としていた産後同室での知識と真逆の発想に戸惑いながらも、
理にかなった方法にすぐに納得してしまいました。
ネントレについてはこちらもご覧ください
さまざまな知識をアップデートした中で、私は気づきました。
産後の母子同室にこだわる必要がないのでは。
そこで、2人目の出産の時には、母子同室にこだわることなく、
とにかく睡眠をよくとって、自身の回復に努めること、
赤ちゃんが泣いたらすぐ授乳は必ずしも正しいわけではないことを頭において産後を過ごしました。
2人目は無痛分娩を選択したこともあり、
産後の回復は驚きの速さだっただけでなく、1人目のときのような睡眠不足に陥ることはありませんでした。
また、赤ちゃんも、とても早い段階から、1人で朝までぐっすり眠れる習慣を身につけることができました。
産後最も大事なこととは
母子同室をしなかったから、いろいろなことが改善したと断言することはできません。
でも、こだわる必要は全くないということは言えます。
赤ちゃんとの生活がスタートする上で、赤ちゃんのお世話になれておいた方がいいという考えや
母乳育児を円滑に進めるポイントになる
という点はとても理解できます。
ですが、赤ちゃんとの生活をスタートする上で、一番大切なことは、
母親自身のメンタルが健全であることと、
これから始まる日々の戦いに備えて体力が回復していること
これに尽きると思います。
助産師さんや看護師さんに少しでも頼ることができる入院期間中は、
ゆっくり体を休めるチャンスでもあるんです。
母親だからしょうがない
その言葉に騙され、自分を追い詰める必要は一切ないということが今ならいえます。
母子同室でもそうでなくても、その後の赤ちゃんの発育に大きな影響はない。
だとしたら、少しでも母親自身を労り、
育児に備える準備として無理なく過ごしていただきたいと思います。
どうか、母子同室をご検討されている場合は、こうした意見を参考にした上で、選択してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。